目まぐるしく変化するIT業界

IT業界の特徴はなんといっても変化の速さ。ここ10年ほどの状況を振り返っただけでも容易に理解できるでしょう。10年前には存在しなかったサービスが大きな市場を形成し、10年前には当たり前だったサービスが消えつつある、といったケースも少なくありません。

つまり、今主流となっている技術やサービスが10年後も残っている保証はどこにもない、ということになります。そしてIT業界で働く人たちは10年後も同じ環境で働いている保証もない、と言えます。

このように目まぐるしい勢いで変化しているIT業界ではその変化に対応できる柔軟さが求められます。日本は社会全体のデジタル化が遅れている、すでにIT後進国になりつつあるといった声も聞かれますが、これも変化や新しい価値観に適応できず、馴染み深い古いやり方に執着しているのが大きな原因です。

エンジニアをはじめとしたIT業界の職種では自己研鑽が重要と言われるのもそのためです。単に専門的で高度な知識・スキルを身につけるだけでなく、変化に対して柔軟に対応できるスキルを身につけるために自己研鑽が必要なのです。

一方でいくら変化が激しいといっても新しい技術やサービスは過去の積み重ねのもとで生まれます。これまで培ってきたスキル・知識が業界の変化でまったく役に立たなくなるといったことは少なく、そのスキル・知識をいかに新しい価値観に応用させることができるか。こうした応用力を身につけるためにも柔軟性や専門的なスキル・知識が欠かせないのです。自分のキャリアだけでなく、業界全体の将来像を見越しながらの自己研鑽やキャリアプランが必要になるとも言えるでしょう。